努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

「喇叭道中音栗毛」:すみだパークスタジオ

観劇日:2014年3月28日

 

僕が追いかけている劇団のひとつである

劇団鹿殺し」のスピンオフ劇団

「楽団鹿殺し」の処女公演

現在、座長の葉山チョビがカナダに留学中のため

本体(劇団)は1年間のお休み中

その隙に(笑)、今までは舞台をサポートしていた楽団が主役に浮上したのです

 

1970年頃のお話し

新宿のジャズ喫茶から伊勢まで

楽団が旅をするという文字面では全く意味不明なストーリーですが

鹿殺しがパワーをねじ込んで演じると

ウキウキと切なさが入り混じる独自の世界観が一気に拡がり

まあ、細かいことはよくなってくるから不思議

フーテンな人たちが喇叭を吹きながら歩いている様に

勇気づけられること間違いなしです

 

今回はチョビさんが居ないので

強烈なプッシュがなかったのですが

客演の伊藤ヨタロウの強烈な「プル」が利いてました

舞台上、そこだけ沈んでいる感じ

いつの間にか、そこに吸い込まれていく

良かったです

 

それにしても、早く新生・鹿殺し、観たいっす