努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

なぜ働くのか?

先日、お世話になっている方と

あーだ、こーだと話してる時に出たテーマの中の一つ

 

 なぜ働くのか?

 

この問題、一般論と非常にプライベートな論点と2つに分けて考えてみました

ここで言う「働く」は

何かしらの「仕事」「業務」「作業」をして

何かしらの「対価」を得る事を意味することとします

 

まずはプライベートな切り口だと理由は3つ

住宅ローンを返済しなくてはならないから

・暇を潰す必要があるから

・楽しいから

これは明確

だって、住宅ローンを完済するお金があって

暇がないほどやることがあって、楽しくなかったら

間違いなく仕事なんてしません(笑)

やっている仕事に飽きてきたら

その仕事の中に新しい何かを探し出すのか

全く新しい何かに切り替えるかして

楽しさを維持する

もちろん、新しいことに挑むリスクは承知の上

リスクと楽しさ、トレードオフですから

 

さて、これを無理やり一般論に持ち込むならば

1・経済的理由

2・社会的な理由

3・自分の生き方に関する理由

ということになるのかもしれません

 

お金があっても働く人は

2・人とつながりたい、社会の役に立ちたい、何かの一員でいたい

3・自己実現したい、楽しい、嬉しい、それが運命と思っている

といった理由で働くのでしょうか

 

お金があって且つ社会から離脱したい人は

3で何か特別な理由がなければ、まず働かないでしょう

多くの「ひきこもり」の皆さんは

3の観点で何も見つからないのでは

 

また、1の理由だけで働くものかなり辛いかと

2,3の理由が見えないままに続けていると

いつのまにか

2,3の理由を捨てて、ただお金のために働いているのだ……

という「勘違い」を始めそうな気がします

2,3を捨てているのではありません

そもそも2,3の理由を持っていないのだから

捨てることが出来ないはず

 

かといって、3の理由を絶対視するあまりに

何もできなくなる「切ない」人にはなって欲しくないです

 

1,2,3の比率が

33:33:33でも80:10:10でも10:20:70でもかまいません

自分はどの比率で働く理由を構築するのか

ここを自覚することが大切なのでは

 

ちなみに僕は40:20:40です