努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

「殺風景」:渋谷シアター・コクーン

観劇日:2014年5月13日

 

赤堀雅秋作品

やっと見ました

絶望的な物語に差し込まれる笑い

大倉孝二、うますぎ

もちろん出演者全てのレベルが高いから成立している笑いなのですが

一番おいしい所を担当する

一番大変な役者は大倉であり

その大倉が生み出す笑いは最高

やっぱ、大塚愛ネタが良いかなww

 

主演の八乙女光も良かった

顔が「美しさ」が大事だよね

人を殺すクソみたいなゴミカスみたいな人間でも

顔が美しいという事実は変わらない

彼は美しかった

 

そして、安藤聖が吐き出す台詞、「殺風景」。

乾燥しているけどジメジメしている

この世界を

簡単に言い切る脱力した単語

 

八乙女クン目当てのお客さんの正直な感想が心に刺さった

 

 なんか、よくわからない終わり方だよね……

 

でも、その言葉に失望感は無かった

いい芝居、観させていただきました