努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

就職戦線異状なし

今から23年前、1991年7月

僕の就職活動は佳境に入っていました

バブル期最終年

というよりは氷河期突入前年と言った方がしっくりくるのですが

まあ「就職戦線異常なし」なんて映画が公開されるくらいでしたから

何かしらの『変動』の時だったのでしょう

 

個人的な出来事としては

内定辞退の申し出をした電話で

その会社の人事の方に「罵倒」されたのを覚えています

今思うと「叱責」かもしれませんが……

その時の正直な感想は

「慰留されなくて良かった~」

すぐに電話を切ることが出来てホッとしました

大学生なんて、こんなもんです

ホント、ダメおとな 

 

その後、時は流れ

10年位前は新卒採用をしていました

本格的にやったのは2年間

たくさん面接しました

数百人に質問しました

圧迫面接ではなく「不意を打つ」面接を心がけていました

いかに、大学生の想定していない質問をするか

よくしていた質問は

 

・あなたの好きな書籍を僕にオススメしてください

・どこが面白いのか、どこが役に立つのか、などなど簡潔に教えてください

・ただし、雑誌とコミックは書籍として認めません

 

質問内容を的確に理解しているか

プレゼン能力はあるかを判断しつつ

そして、どんな本を選ぶかでその人のセンスを推し量る

更に、面白い本を紹介してもらえればラッキーでしょ

そんな面接してました

 

皆で選抜します

それぞれ様々な基準で判断します

僕のおおまかな選抜基準は二つ

・会社で隣の席に居て「不快」じゃないか?

・客先に一緒に行って「ネタ」になるか?

一緒に働くならば、ヴァイブスの合った人と働きたいし

どうせ働くならば役にたって欲しい

いたってシンプルな思いでした

 

ま、両方やった身として言えるのは

落ちた(落とした)理由は、その場で何となく分かる

採用された(採用した)理由は、後から考えれば、良く分かる

当たり前かwww