努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

ホント久しぶりに、音楽で(純粋に)興奮

いや

この興奮、何だろう

 

音楽業界にいるので

色々な意味で

ライブを見て盛り上がることはあります

でも

なかなか純粋に

単純に聞いた音で心が揺さぶられることって

少ないというか

年を経るごとにほぼゼロに……

 

仕掛けとか戦略とかが気になったり

スタッフワークも含めたトータルなパッケージに感心したり

ファンの熱狂に感動したり

なんか、裏方目線なんですよね

その目線で興奮することはあるんですが……

 

が、しかし

さっき見たライブ

凄かったです

 

マレク・ヤナフスキ指揮

ベルリン放送交響楽団

ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン

 

仕事の関係で招待を受けて見に行ったライブです

正直、アーティストに関する知識は皆無です

もちろん、演奏された楽曲

ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ単調Op.47

ブラームス交響曲第1番ハ長調Op.68

全て初めて聞いた(と思う)楽曲です

 

でも、でも

興奮しました

最後の最後の盛り上がりには

何だろう

この音を聞いているだけの幸せというか

理解超えた興奮

ビジネスとは異次元の、解析不能な震え

 

本物が持つ力

あることを再認識しました

生音のパワーは

圧倒的でした

 

そして

音楽は不滅である

確信しました

 

もっともっと、音楽を聴こうと思った、素敵な夜でした