努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

B級テレビ番組こそがB級の神髄なのでは

かつて深夜のテレビ番組はB級だった

夜のゴールデンタイムがA級

深夜はB級

しっかりとした線引きがあった気がする

 

まずは出演者に格差があった

ゴールデンに出ることが出来ない人が

チャンスをつかむために

ステップアップのために出る感じ

這い上がりたいというパワーがB級感を増幅させていた

 

さらに予算に格差があった

どう見てもお金がかかっていない感じ

実はコスト高かもしれなかったけど

素人目には低予算に見えた

 

でも、面白い番組はたくさんあった

時系列は異なるかもしれないけど

カノッサの屈辱」「天使のUBU-G」「カルトQ」「ギルガメッシュナイト

個人的に懐かしい番組たちだ

 

実はB級の本質はここにあるのかもしれない

現状では社会的に評価されていないモノを取り上げる

コストのみで問題を解決しない

でも人気を獲得しているモノ

それがB級なんだろう

 

B級を作り出す方も大切だが見つけ出す方のスキルアップも大切

B級探知能力、ネット社会で低下していないだろうか?