努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

なぜ電子書籍がダメなんだろう

新幹線で

前の席の人が

電子書籍を読んでいた

凄いと思った

 

年間、150冊程度の文庫を買って読んでいる

紙を買っている

小学生のころから

ひたすら紙の本を読んでいる

買った本は捨てられない…

BOOKOFFにも売る気になれない…

部屋が狭くなっていく

このまま、家が、本に、占拠されていく

さあ、ソリューション

電子書籍にすれば良いってことだよね

 

部屋のスペースがなくなるまで

本を買い続けるのかな?

音楽と同じように電子の方の価格が圧倒的に安くなるまで

本を買い続けるのかな?

とにかく

今は電子書籍に走る気はない

 

でも、この気持ち

冷静に判断すれば

昭和のB級魂なんですよね

変わらないことを過大に評価する

不便なことに情緒を過剰に感じてしまう

 

このB級魂

社会に余裕がある時には

実に頼もしい

でも

余裕がない場合は「邪魔」でしかない

 

紙は「神」だから

言霊を信じる日本国としては

本は紙であるべきである

と胸を張って言いたい

ページをめくりたい

昭和のトキメキを感じていたい