努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

母ちゃんのおにぎり

ゴールデン街で適当に飲んでいたとき

なぜか

攻殻機動隊の話題から

家のゴハンの話になった

やっぱ、これが一番おいしいって話です

 

その時に出た~っ

必殺、母ちゃんのおにぎり

握り加減が絶妙

適度に緩い

いや、かなり緩いのかもしれない

これは絶対にコンビニでは真似できないでしょう

そして、おかかの混入の度合いがバッチリ

また、この家では、海苔はパリパリの状態で

別途用意されているのがデフォルトとのことでした

 

三角形のおにぎり

おむすびじゃなくて、おにぎり

完全に、DNAに、後天的に刷り込まれているようでした

 

こういう話をしていると

食というものは

そのものの味覚的価値ととりまく環境の両方で

構成されているってことがわかります

 

音楽も一緒ですよね

音楽の場合は

音楽のそのものの価値よりも環境、聞いた時の心理状態の方が重要かもしれません

 

あの頃の味や音

時が経てばたつほど、自己内伝説化が進行して

さらに価値を増していく

 

母親の作るミートソースが無性に食べたくなってきた