努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

なぜ、喫茶店・カフェで本を読むのか?

なぜ、喫茶店・カフェで本を読むのか

理由がわからない

という意見を聞いた

 

その人の言い分としては

・昼間、仕事の合間にさぼっているのは理解できる

・待ち合わせも理解できる

・でも、夕方、夜に帰る時間帯では理解できない

・わざわざうるさい場所でなぜ?

・家の方が落ち着くなのではないか

・それにお金もかかるし

・不測の事態もあるかもしれないし

・とっとと帰って読めばよいのに

ということだった

 

その意見を聞いて

すごく納得した

確かにそうだと思う

でも、僕は、よく、家に帰らないで

喫茶店やパブみたいなところにわざわざ寄って読書をする

 

なぜ、そうするのか

それは読んでいる作品に左右される

家で腰を落ち着けてゆっくりと読みたい作品もある

どちらといえば多数派だろう

でも

たまに

作品の世界観を

家という日常の場に持ち込みたくない気分の時がある

このまま、家で読了してしまったら

もったいない気分

この高揚感を維持するために

敢えて不確実な状況での読書を選んでいるのだ