努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

散っても尚

桜って凄いですよね

 

チューリップって

咲いているときはキレイだけど

花弁が散るまでの状態は

美しくないじゃないですか

満開、最高の状態を100とするならば

90~110程度の状態じゃないと

納得いかないでしょ

 

他の花も似たり寄ったりかと

でも桜って

50~150あたりまで行けるでしょ

特に120以降がやばい

痺れる

 

道に花弁が

無残に散らばっている感じ

水たまりとかに汚く落ちていたりするのも

実にグっとくる

 

花弁だけを取り上げれば

散っても尚キレイなのだけれど

それが

真逆の環境の中に不意に入っていたりすると

狂気の美を感じてしまいます

 

今年も結局

桜の木の下にレジャーマットひいてのお花見はしなかったけど

もう、そういうことからは卒業しても良いのかな

と思ったりして

花が咲く真下でお酒を飲むのは

それは当然楽しいし

機会があれば喜んで参加するけど

それはあくまでも飲酒のアレンジであり

お花見は

周囲は静かでも騒がしくても関係なく

自分一人で秘密裏に楽しむ

これが良いのかな