努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

音の保存方法

文字の場合は

紙のような「モノ」に印刷してしまえば

その印刷が見えなくならない限り

そのモノさえ残っていれば

人が理解することができるけど

音の場合は

記録されているモノと

その何かを音声としてアウトプットするモノが必要なので

大変ですよね

 

その大変さから考えると

今の音を何千年後に残し続けるという行為は

結構、大変なことで

やはり

音というものは

保存されている音声を聞くのはあくまでも補完的なもので

実際に生の音を聞くことが

メインなのでしょう

文字とは全く違いますね

 

もちろん、楽譜という、文字データはありますが

文字と違って

この楽譜を音にする人によって

かなりに差が出てしまいますからね

小学生のピアノの発表会と

プロの演奏

もとの楽譜は一緒ですから

ある解釈においては

それら二つを同一音楽として理解しなくてはいけなくなります

 

音楽って難しいですね

その場にいないと

意味がないっていう極論も成立してしまう以上

多くの他者に伝えるのが

文字と違って難易度高すぎます