努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

少し歯車の狂った人

日常には

少し歯車の狂った人が

あふれている

気がつかないかも

いや、無視しているだけなのかもしれない

意図的に

 

気にしなければ

害にならない程度の微妙な感じだから

放置されている

 

でも

その歯車のズレ具合が

ずっと一定である保証はない

もちろん

良い案配に治ることもあるだろうが

でもまあ

悪い方に転がることの方が多いと思う

その時は

直接的な被害を受ける可能性もあるので

 

予防措置として

その状態に

どう対処するのがベターなのだろうか

社会として、個人として

非常に難しい判断に迫られる

 

テレビでたまに紹介される

ゴミ屋敷問題などが良い例だろう

あそこまでひどくなるまでに

誰かが

何かをしていれば

阻止できたに違いない

 

でも、誰もが、その「誰か」になりたくない

それは確実だ

以前ならば、家族、親族、血縁の者が

何となく「誰か」になり

解決していたのだろう

でも、今後

そんなことは期待できないのは自明だ

 

どうしても修理できない歯車もある

でも

どうにかなる方が圧倒的に多いのだ