努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

豊かさ

貧困の問題が

ますますヒートアップしているが

大きな勘違いがあるような気がしてならない

 

個人的な意見だけど

貧乏な人ほど

モノに執着している気がする

あれが欲しい

何か欲しい

またはどこに行きたい

 

お金持ちでも

いわゆる成金は

その延長線上にある気がする

 

豊かな人は

コトを優先しているのでは?

したいことがある

 

要はモノはコトの手段にすぎない

それが豊かな人の考え方なのではないだろうか

 

例えば

貧しい人がハワイに行きたいと思う

その場合

ハワイに行けないことが不幸につながる

 

でも

豊かな人はサーフィンをするために

ハワイに行きたいと思うとする

この場合

諸事情によりハワイに行けないならば

千葉とかでサーフィンをすれば

少しは満足できる

 

でも、この意見が綺麗事であることは理解している

なぜならば

お金がないとコトに進めないのが現実だろう

経験をするには

やはりお金があったほうが有利だ

 

コトを知らないから

モノしか見えない

そして

社会のシステムは

そのモノしか見えない人たちから搾取する

なぜならば

経験をしていないから騙しやすいからだ…

 

モノだけで満足してくれる消費者を狙い撃ち

卑怯ではあるが

違法行為ではないからね

 

アニメを鑑賞するコトを楽しむレベルに達する前に

アニメに関連するモノを集めて

幸せを感じることを否定はしない

多分、そちらの方が安上がりだろう

 

鑑賞するための知識や見識を得るためのコスト

同じレベルの人たちと集うためのコスト

その世界に飛び込むためのコスト

そのコストを負担するならば…