努力するキリギリス

夕刊フジ「ジェネレーションギャップ研究所」連載中。コラムニスト/プロデューサー吉見鉄也のブログです。

言葉の削りマジック

今日の打ち合わせで

嘘ではないけれど

現実からはかなりかけ離れていることの話題になりました

 

過剰に語るのではなく

適度に削る嘘は見抜くのが難しい

それは

嘘ではなく

話術、テクニックとして認められることもありますよね

 

していない事を、したと言うのは嘘

した事を、したと言わないのは駆け引き

もちろん「しましたか?」と質問されて「していません」というのは嘘です

 

相手がした事を知っているのに

こちらから語らないのは微妙ですね

でも、質問されていなければ

言わなくても大丈夫

 

あと、大枠だけを語る嘘もあります

嘘というよりは騙しに近いかも

細かいところをついてこない相手の責任にすることが出来る

例えば「今度、新聞に載るんですよ」って会話

今度はいつか?=半年先かも

新聞って何か?=学級新聞かも

載る話題は何か?=広告かも

確かに嘘じゃない

でも、ねえ

 

後者の嘘は一歩間違えばペテン師なので

高度なテクニックですが

前者は誰でも出来ます

早速、今夜にもでも試してみては